都道府県別歴代最高齢者 (男性)

[yomogi]

「男性最高齢１０６歳」、不明で住民票削除　静岡市、所在つかめず　／静岡県
朝日新聞　2011.05.03　東京地方版／静岡　29頁　静岡　(全612字)　

　静岡市は２日、県内男性で最高齢とされてきた１０６歳の市民の所在がわからず、同日付で男性の住民票を消除したと発表した。同居する８０歳代の女性は「県外に転居した」と説明しているが、転居先は不明。市はこれまで、この男性の存在自体を直接には確認できていなかったという。

　所在不明の高齢者が全国的に問題となっていた昨年８月、市は「市内の１００歳以上に不明者はいない」と説明していた。この男性は医療や介護の行政サービスの利用もなく、会って確認するしかないと同居女性に面会を求めたが、難しいと言われ続けたという。

　市高齢者福祉課は「普段は伊豆市の知人宅にいて４～６カ月に１度しか戻らないとの説明だった。女性とは４０年ほど内縁関係にあるといい、同年７月に数日、女性宅に泊まったと女性の次女からも聞き、事実だと信じた」としている。

　今年１月末に焼津市の水田誠一さんが１０９歳で亡くなり、この１０６歳の男性が新たな県内男性最高齢者になった。市は同居女性に対し、改めて本人との面会を頼んだが、かなわなかった。２月２１日に女性から「県外に転居したと（伊豆の知人から）聞いたが、場所や連絡先はわからない」と連絡があったという。

　男性の住民票が消されたため、浜松市の１０５歳男性が新たな県内男性の最高齢者となる。男女を通じて県内最高齢は静岡市の１１１歳の女性。ともに名前は公表されていないが、両市は長寿祝いの記念品を手渡すなどして、本人と接触できているという。