百歳夫婦・百歳双子など

[名無し]

合わせて２０１歳長寿夫婦／山喜久納さん（１０１）とウメさん（１００）、仲良く「１２０まで一緒に」＝与論
南日本新聞　2002.10.04　朝刊　(全594字)　

　与論町茶花に夫婦合わせて二百一歳という長寿カップルがいる。百一歳の山喜久納（やま・きくの）さんと今年百歳になった妻のウメさん。目や耳は不自由になりつつあるが、「百二十歳まで一緒に長生きしよう」と八十年近く連れ添った二人のきずなは健在だ。

　農家の家に生まれた喜久納さんが、ウメさんにプロポーズしたのは一九二五（大正十四）年。「畑仕事はもちろん、紬を織らせれば島一番。働き者なばあさんにほれた」となれそめを語る。

　九人の子どもに二十人の孫、三十八人のひ孫に恵まれた。現在は四男の恵二郎さん（５８）と妻の真理子さん（５５）の四人暮らし。

　二人とも畑仕事や紬織りを九十代半ばまで続けた。それからは老人福祉センターに通い、体操や風呂に入るのが日課に。しかし、昨年十月、ウメさんが寝たきりになると、喜久納さんは外出するのをやめ、いつもウメさんのそばに寄り添っている。

　真理子さんは「畑仕事で家を空けるときは、おじいちゃんがおばあちゃんの面倒を見てくれて助かる。会話にならなくても話しかけたり、手を握ったり、本当に仲がいい」。

　今年三月、ウメさんの百歳の誕生日のとき、喜久納さんが「二人で長生きしてよかった。百二十歳まで生きようね」というと、ウメさんも「そうだね」とうなずいた。

　長生きの秘けつについて、喜久納さんは「先祖に感謝し、気持ちを若く持つこと。年はとっても自分の心は十八歳」と笑って話した。