百歳夫婦・百歳双子など

[名無し]

夫婦で２０６歳　お達者で　陸前高田・村上さん　妻ハルヘさん１００歳に
2008.01.25　朝刊　21頁　朝刊社会　写有　(全751字)　

陸前高田市気仙町の村上ハルヘさんは二十四日、百歳の誕生日を迎え、夫で県内男性最高齢者の常三郎さん（１０６）とともに、夫婦そろって百歳以上となった。県によると、夫婦ともに百歳を超えるのは県内初とみられる。同日は自宅で盛大な誕生会が開かれ、さらなる長寿と夫婦円満を祈念した。

　誕生会には、中里長門市長や福祉関係者、親類ら約二十人が訪れた。二年前から同市内の特別養護老人ホームに入所している常三郎さんは参加できなかったが、ハルヘさんはりりしい着物姿で出席し、たくさんの祝い状や記念品を受け取った。

　気仙大工だった常三郎さんは、二十四歳で当時十八歳のハルヘさんと結婚。以来八十二年間の夫婦生活を歩んできた。子どもは八人、孫は二十人、ひ孫は二十一人いる。最近やしゃごも生まれた。

　現在は三人のひ孫を含む四世代同居の八人家族。ハルヘさんは週に一度デイサービスを利用し、老人ホームで常三郎さんと会うのが楽しみだ。毎日三度の食事を欠かさず、魚が好物だが、朝食は必ずパンと牛乳という。

　健康の秘訣（ひけつ）は毎晩の晩酌。かつては夫婦で楽しんでいたが、今は長男の徳一さん（７５）がお酌係だ。ハルヘさんは「日本酒がないと生きた気がしない。毎日飲んでもっと長生きしたい」と笑った。

　県長寿社会課によると、県内の百歳以上の高齢者（昨年九月現在）は三百三十六人。夫婦がともに百歳を超えた例はこれまで把握しておらず、全国的にも珍しいという。

　小田原照雄高齢福祉担当課長は「長年家族そろって楽しく過ごされ、模範的な老後だ。村上さん夫妻のほかご家族にも敬意を表したい」と長寿を祝福する。

　中里市長も「まさに市民の誇りだ。夫婦そろってさらに長生きしてほしい」と激励している。

〔中里長門市長から祝福される村上ハルヘさん〕

〔村上常三郎さん〕